PROJECT
■ プロジェクト名
Model Driven Network DevOps PJ
■ プロジェクト期間
2021年8月〜
プロジェクト概要
このプロジェクトでは、ネットワークシステムの運営に関する以下のような課題に着目しています。
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ネットワークの設計・構築・運用では、複数のデバイスが相互にどう連携しながら動くかを考える必要があり、規模の拡大や仮想化の導入などに伴って「何が起きるのか」を予測するのが難しくなっている。
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「何が起きるのか」を洗い出すためには事前の検証作業が必要だが、多数のデバイスからなるネットワーク環境を完全に再現することは困難であり、コスト(モノ・時間)をかけて/限定した環境(サイズ・機能)で検証せざるを得ない。そのため「本番環境で初めて分かった」トラブルをなくすのが難しい。
こうした課題に対して、次のようなアプローチを考えています。
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人(運用者)がネットワークを理解し、オペレーションするための情報 = ネットワークの構成・構造・トポロジに関する情報を機械で扱える形にモデリングする。ネットワークの「構成情報」を機械で扱える形にすることで、エンジニアリング可能な範囲と精度を拡大・向上させる。
この考え方を中核に、これまで以下のような実験やユースケース検討を行ってきました。
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ネットワークの「構成情報」を機械で扱える形にモデリングし、機器間の設定整合性などを静的にチェックすることで初歩的なトラブルを防止する。
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ネットワークの「構成情報」を基にしたシミュレータを使って、本番ネットワークの一部の動作を事前にシミュレートすることでトラブルを防止する。
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シミュレータで再現できる動作には限界がある。そこで、コンテナベースのネットワーク製品(CNF)をつかって、「構成情報」を基に同等の検証環境を再現し、より一般的な機能検証ができるようにすることでトラブルを防止する。
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再現したネットワークの中で検証作業を行い、修正後「構成情報」と元の「構成情報」との差分・元のネットワークで修正すべき設定を機械的に生成できるようにする。
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従来の検証環境 (実機ベース・仮想マシンベース)よりも軽量なネットワーク製品(CNF)を使うことにより、より大規模な(ノード数が多い)環境を高速に構築可能にし、検証とフィードバックのサイクルを高速にする。
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デモ動画もありますのであわせてご覧ください。
(資料: もし本番ネットワークをまるごと仮想環境に”コピー”できたらうれしいですか? / janog51 - Speaker Deck)
もし本番ネットワークをまるごと仮想環境に”コピー”できたらうれしいですか?
プロジェクトの成果
このプロジェクトでは、ネットワークの構成情報を中心にした設計・構築・運用プロセスを検討し、具体的な実用ユースケースを設定したうえで評価を行っています。
プロジェクトの成果物は Github で公開しています。公開されているリポジトリやドキュメントについては、どなたでも利用可能です。
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playground : 概要・設計情報・公開しているデモに関するドキュメントやリソース
Okinawa Open Days 2023
OOD2023講演資料とデモ動画
講演資料(PDF)
デモ動画(YouTube)
Project Member
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TIS株式会社
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NTTコミュニケーションズ株式会社
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ビッグローブ株式会社
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伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
プロジェクトの参加方法
このプロジェクトに参加するには以下の方法があります。
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OOLの賛助会員になってプロジェクトに参加する
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プロジェクト会員になってプロジェクトに参加する
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会員種別についてはこちらのページをご覧ください。
プロジェクト会員として参加する方法については下記参照してください。
プロジェクト会員のご案内
Model Driven Network DevOpsプロジェクト会員の内容は、以下の通りです。
会員内容と会員規約をご確認頂き、入会ご希望の場合は入会フォームよりお申込み下さい。
※OOL会員規約とプロジェクト会員規約、及び機密保護方針をご確認下さい。
プロジェクト会員内容
【会員特典】
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Model Driven NW DevOpsプロジェクトに参加
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同プロジェクトの範囲内でOOLのリソース(テストベッド環境、Googleドライブ等)が利用可能
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OOLのイベント(フォーラム等)に参加し、最新動向等の情報を収集
【会費】
24万円/年(税不要)
【入会】
年度単位での入会/更新
【会員期間】
入会月~年度末(3月)
※初年度は年会費を月割りとします。
例)10月入会の場合、10月~3月分の12万円となります。
以降年度初め(4月)に年会費を納入する事で年度末まで会員継続となります。