一般社団法人沖縄オープンラボラトリ(OOL)は、2016年10月20日(木)「CivicTech — Codeを書き街を良くする。企画運営、開発者、行政の視点、先進地域「金沢市」の事例から沖縄でこれを紐解く」を開催致します。
近年、「CivicTech」と言われる、ITを活用して地域やコミュニティの課題を解決するための活動が盛んになってきている。
エンジニアやデザイナー、クリエーターから、子育て中のお母さんや行政の方々まで、様々な課題と手段を持った人々が取り組みを行う。
ITがオープンな方向に向き、インターネットやクラウド、またスマホのような様々なITデバイスの普及によるIT環境の変化が後押しをしていることは間違いないが、コミュニティの力が、企業や国/自治体ができないことを実現できるかもしれないという意識や環境が醸成されてきたことも一因であると考えられる。
とはいえ、地域の意識の温度差が取り組みの格差を生むこと、住民個人のボランティア活動では限界もある中で、この流れを定着・継続し、拡大するためには、産学官民が連携した施策にしていく必要があると考える。
かたや、「GovTech」という公共課題をICTで解決する事業が生まれ始めた今、このセミナーでは、国内でも「CivicTech」が盛んな金沢の活動を、IT振興が盛んな沖縄の地において紹介いただくことで、これまでの取り組みの軌跡や課題から、今後沖縄(や他地域)での取り組みの指針を導き出すとともに、「沖縄&金沢」といった、地域を越えた大きな活動となるきっかけになることを期待したい。
■実施概要
主 催:一般社団法人沖縄オープンラボラトリ 日 時:2016年10月20日(木)14:00 - 18:00(受付13:30) 会 場:沖縄国際ユースホステル 大研修室 参加費用:無料(事前登録制)
参加者 :25名
■プログラム
主催側からのご挨拶・諸注意事項 5分 地域コミュニティによる地域課題の解決の可能性(Code for Kanazawa の取り組み)(仮)[福島健一郎氏] 45分 ITの時代における自治体の施策と課題(仮)[松本明氏] 30分 沖縄のIT政策と今後の取り組み(仮)[沖縄県企画部総合情報政策課] 30分 新たな社会システムの構築のため産学官民がやるべきこと〜今から始めること(仮) [パネルディスカッション]2時間 終了のご挨拶〜アンケート記入
■講師
福島健一郎氏
一般社団法人コード・フォー・カナザワ 代表理事。
アイパブリッシング株式会社 代表取締役。
2009年4月に金沢でアイパブリッシングをパートナーと創業。モバイルやオープンデータを軸にしたアプリやサービス開発を続けている。また、地域の課題をITの力で解決するために、2013年5月にCode for Kanazawaを9人で設立。日本で初めてのCode for コミュニティとなった。2014年に一般社団法人化。Code for Kanazawaが開発した5374(ゴミナシ).jpは全国のコミュニティの手で2016年8月末現在で90都市以上に広がり、国産初のシビックテックアプリと言われている。現在は、シビックテックを国内に広げるための活動にも力を入れているほか、シビックテックを実現するための基盤となるオープンデータやオープンガバメントの推進についても精力的に活動を行っている。
松本明氏
金沢市都市政策局情報政策課 ICT推進室長
昭和63年4月に大学卒業後、民間企業に15年在籍 職務経験者採用にて平成15年4月に金沢市入庁(会計課配属) 平成20年4月より情報政策課 配属 情報システムの適正化や基幹系情報システムのオープン化計画に取り組み 平成28年4月に現職 現在、公衆無線LANやオープンデータ推進に取り組んでいる
■イベントレポート
Code for Kanazawa 代表の 福島健一郎氏のレポートが、CivicTechのWebメディアであるCivicWaveに掲載されました。
沖縄の可能性についても福島さんらしい熱いお言葉をいただきました。 真にオープンなコミュニティ側から発せられたレポートを、ぜひご覧ください!
>>>SDSGとは? 「Service Design Study Group」(SDSG)は、基盤技術とは異なるユースケースの観点でテーマを設定し定期的にセミナーやワークショップを開催することで、マーケットを学び、多業種の現場を知ることで、新たな社会システムやそれを支える利活用モデルの創造に結び付け、未来をデザインするイノベーションの起爆剤となることを目的とした活動をしています。