10月25日(土)-27日(月)の3日間、スペシャリスト育成プログラム2020第6期の第2回合宿を実施しました。
第1回合宿はフルオンライン開催でしたが、第2回合宿ではcovid-19感染防止対策を万全に実施し、沖縄会場とオンラインのハイブリッド形式で行いました。
第2回合宿のプログラムは以下の通り。
1日目
・アイスブレイク
・講演1『 ”ひとりよがり”なプレゼンを卒業する 』SP育成アドバイザー/NEC サイバーセキュリティ戦略本部/淵上 真一氏
・講演2『 30分で学べるビジネススキル初級プロジェクトマネジメントについて学ぶ / “できるマネージャー”に共通する事について学ぶ 』パソナテック/武藤 祐輔氏
・チームMTG(発表準備)
2日目
・中間発表会
・チームMTG(発表振り返り)
・スポンサーセッション
・表彰式、OBトーク
・オンライン懇親会
3日目
・アイスブレイク
・チームMTG(今後の予定)
・表明会
〜1日目〜
〜2日目振り返り〜
1チーム30分(発表、デモ(適宜)、質疑応答)のタイムスケジュールで発表を行いました。発表は、メンターやアドバイザーで構成する審査委員により、テーマ(新規性、独創性、有用性)、実装(完成度、難易度)、発表(資料、オーラル)の視点から、5段階の採点およびコメントによる評価を受けます。
そして、1位から6位までに入賞したチームには、上位から順に選択できる副賞(さくらインターネットクラウド利用券、技術書(Ansible 構築・運用ガイドブック)6冊、NEC賞(Reon Pocket)、NTTコミュニケーションズ賞(Raspberry Pi))が贈られました。
緊張しながらも自分たちの開発成果を一生懸命発表する各チームに、審査員からの鋭い質問のみならず、参加チームからもコメントが飛び交うよいコンテストとなりました。
#各チームの開発テーマと中間発表評価
1, JEC++(日本電子専門学校)
市場のような買い物体験ができるアプリケーション「DOYA」
メンターコメント
・新しい買い物体験の提案。小売店での食品の購入を、リアルタイムにアシストしてくれるシステムの開発。生産者と消費者を繋ぐ仕組みを作るという試みをシステム化する点がおもしろい。
・ビーコンと商品データの連動の仕組みを深掘りして欲しい。
2, 琉球犬(琉球大学)
「講義のアーカイブを中心に生徒-先生、生徒-生徒のコミュニケーションを促進させる」講義動画配信サービスの開発
メンターコメント
・コロナ化における講義の問題点について課題を見つけていた。
・教員<->学生間のフィードバックの分析結果が面白かったし、そこからのテーマ選定に繋げる流れは妥当性があって良かった。
3, SKM(琉球大学)
広大な琉球大学のキャンパス内で、利用者である学生が迷わないようなナビゲーションを提供する案内アプリ
メンターコメント
・屋外・屋内の教室移動をサポートする。学内に特化することで、屋内での移動をサポートできる点は、汎用のナビゲーションシステムと比較して優位性があり、おもしろいと感じた。
・デモとしてはmapに構内情報を入れているだけで作り込んでいるような印象は受けなかったが、認証機構やmap構成の構成図などは作り込んでいるようなので次回に期待できそう。
4, Good luck fan field(京都産業大学)
ルーティングプロトコルを設定する際に, ドキュメントベースの理解と実際の設定を視覚的に⽐較できるようなシステム
メンターコメント
・直近での環境に応じたツール選定(Vagrant, Ansibleなど)を行い、 且つ今後の拡張性を見据えて OpenStack 等の利用、管理システムの構築などを検討しているので良いと感じた。
・プロコンで大規模で体験できる環境を用意すると思うので、期待。
5, あっぷでーとなう(国際電子ビジネス専門学校)
ITインフラトラブルシューティング能力向上のための演習環境を構築するシステム
メンターコメント
・自分達が所属する活動内での知識共有、技術力の向上だけでは なく、学内全体に浸透させるという点で非常に有用であると感じた。
・代々このテーマに取り組んでいると思うので、先輩方のテーマを思いっきり参考にしてみて、そこの弱点を徹底的に改善するとか、問題や回答の仕組みをテンプレート化して作りやすくしてみましたとか、もう少し工夫してみるとよい。
6, ありアリのAli (名桜大学)
沖縄県名護市内の飲⾷店の混雑状況がわかるアプリ
メンターコメント
・小売店の混雑状況がわかるWebダッシュボードの構築。コロナ化における密を避けるための課題を見つけている。ターゲットとする「ユーザ」は、消費者なのか小売店なのか? 小売店側からのセール情報やクーポンなどの情報をアップデートできるような、「小売店側」がこのサイトを利用する意義がもう少し必要なのでは。
・Googleのサービスを組み合わせて作っており、簡易的なWEBページを作成していた。技術的なアプローチ(データ取得など)は今後の課題だと感じた。
7, Binary(九州産業大学)
RDPの品質改善・調査
メンターコメント
・リモートデスクトップを使う機会が増えており、帯域の問題など様々な要因が考えられ最適化するための手法を探すことは必要なだと思う。テーマとしては面白いが、まだ少し検討が不十分であるように思えた。
・検証内容については、失敗でも良いので詳細を描いてほしかった。
発表会場では、合宿スポンサーであるNTTコムエンジニアリング㈱、㈱パソナテックからビデオやスライドで若手社員の活躍の様子や業務内容を聞くだけでなく、両社に就職したスペシャリスト育成プログラム参加者OBの活躍についてなども聞くことができました。
#プチ懇親会&OBセッション
中間発表会後はA&Wのバーガーで小腹を満たしつつ、緊張も溶けたところでOBメンターによるOBトーク。
OB自身の過去作品の紹介や参加者へ向けてのメッセージ、OBメンター独自アンケートで入手したプログラム卒業生の最新状況など、経験者目線での内容で参加学生も話に聞き入っていました。本プログラムになくてはならない存在のOBメンターですが、今回の合宿でも準備から本番運営のサポートなど目覚ましい活躍を見せてくれました。
この後、例年ならBBQ懇親会!となるところ、今回は各自帰宅しオンライン懇親会を実施。NTTコミュニケーションズ様ご協力のもと、NeWorkを活用したオンライン懇親会では、雑談、ゲーム、進路相談などで盛り上がりを見せました。
〜3日目振り返り〜
3日目はチーム交流からスタート。あまり話す機会のない他チームメンバーとプログラムのことや現在の心境についてざっくばらんにおしゃべりタイム。貴重な情報交換の時間となりました。
最終日に持たれたチームミーティングでは、今後の開発の方向性や、スケジューリング、2月に行われるプログラムコンテストに向けて、様々なことをチーム単位で議論しました。
前日の中間発表でメンターやアドバイザーからもらったコメントやアドバイスが各チームの議論に役立てられました。
話し合い結果を簡単なスライドにまとめ、それを基に、2月の本選までに取り組む内容を1チーム5分程度で発表する表明会が行われ各チーム決意を新たに目標を発表しました。
3日間にわたった中身の濃い第2回合宿のプログラムがこれですべて終了。
次に顔を合わせるのは11月後半、12月後半の月1オンライン全体ミーティングです。それまで担当メンターとの定期MTGをしながら各自プログラムを進めていきます。
(協賛社 さくらインターネット、日本電気、伊藤忠テクノソリューションズ、NTTコムエンジニアリング、PasonaTech の協賛企業様、ご支援ありがとうございました!)