「SDN/クラウド プログラムコンテスト 2020」が2021年2月20日(土)に開催されました。
SDN/クラウドプログラムコンテストは、学生や若手エンジニアを対象にして、SDN/クラウド技術を利用したイノベーティブなアイディアと実装を競い合うコンテストです。例年だと12月開催の「Okinawa Open Days」内で開催されていましたが、今年はコロナ禍のためスケジュールを変更し、また新型コロナウイルス感染拡大防止のため、フルオンラインでの開催となりました。
2020年度のコンテストには、スペシャリスト育成プログラム2020へ参加中の6チームが参加し、プレゼンに挑みました。
当日のアジェンダ(10:00開始-16:30終了)
プレゼン:1チーム30分(発表、デモ(適宜)、質疑応答)+入替
10:00-10:10 開会の挨拶/本日の進め方
10:10-10:40 (プレゼン)Good luck fan field
10:40-11:10 (プレゼン)SKM
11:10-11:20 休憩
11:20-11:50 (プレゼン)Binary
11:50-12:20 (プレゼン)あっぷでーとなう
12:20-13:30 休憩
13:30-14:00 (プレゼン)琉球犬
14:00-14:30 (プレゼン)JEC++
14:30-14:40 休憩
14:40-15:30 審査
15:30-16:30 表彰式/閉会の挨拶
*全チームの発表動画はこちらから(OOL YouTubeチャンネルへ)
SDN/クラウド プログラムコンテスト2020 結果発表
この日、コンテストに参加する各チームは、SDN/クラウド技術を用いたシステムやサービスのコンセプト、実現イメージ、アーキテクチャ、利用技術、開発スケジュール、デモなどを盛り込んだ発表を行い、その内容を、各方面の第一線で活躍する審査委員が、独創性、実現性、具体性、チャレンジなどの観点から審査を行います。
各チームにとっては、受賞もさることながら、発表に対する審査委員らのアドバイスが大きな意味を持ちます。
例年、順位に応じた豪華な副賞がスポンサー企業などから提供され、それも参加者の楽しみのひとつになっています。
グランプリ:SKM
琉球大学(沖縄県)新屋 文崇 / 宇座 恩 / 木山 瑞基
審査員コメント:TIS株式会社 萩原 学氏
全体的に完成度が高いものができている。地図情報、オープンデータを扱うことだけでも難しいことがあるが、実際に物を作れていること、精度測定から実働の評価まで踏み込んで話ができているところがいいなと思った。発表でもあったが、大学のオフィシャルなものに仕立てられるとかっこいいなと思う。おめでとうございます。
受賞者コメント:初めての参加、初めてのチームで最初どうなるか不安だったが、みんな仲良くワイワイできたのが良かった。スタート時は技術力に不安があったがプログラムを通してかなり成長することができた。この後もサービス・運用を検討してより良い物を作っていきたい。
沖縄オープンラボラトリ 賞:JEC++
日本電子専門学校(東京都)雨宮 真衣 / 橋 優吾 / 飯塚 涼雅
審査員コメント:株式会社オキット 土橋 ひとし氏
近年買い物の仕方も変わってきている。多様化が出てきている中で非常に面白いところにフォーカスされている。先々が楽しみな内容だった。プレゼン非常に素晴らしかったです。おめでとうございます。
受賞者コメント:他学科のメンバーとの参加で勉強になる部分が多かった。入学してすぐの参加で先輩の背中を追いかけて頑張ってきて賞をいただけて非常に嬉しかった。グランプリを取りたかったが、学科学年を超えての制作の中、メンターや先生方の支えや家族の支えがあって作れた作品。賞をとれて嬉しかった。ありがとうございました。
NEC賞:琉球犬
琉球大学(沖縄県)宮里 佳音 / カピストラノ 龍 / 本間 野々花
審査員コメント:日本電気株式会社 淵上 真一氏
取り組まれた分野はプロダクトも多く出ていてよくあるテーマだが、それをユーザー視点、教員視点もきちんとフォローしていて、シンプルに使えるものができ始めているのではないか。発表の中でもあった通り大学のツールになるように育てて行っていただければと思います。引き続き頑張ってください。
受賞チームコメント:すごく嬉しいです。メンターに感謝しています。このサービスが実際に大学で動かせるようになるといいと思う。
さくらインターネット賞:Good Luck Fan Field
京都産業大学(京都府)吉田 晴信 / 内輪 大幹
審査員コメント:さくらインターネット株式会社 鷲北 賢氏
学習用ネットワーク構築ということで、質疑のときは厳しいことも指摘したが、出来は良かった。改良を続けていいものに仕上げて欲しい。
受賞者コメント:未完成な部分もあったけれど、頑張って作品を作った。認めていただいて嬉しかった。完全に納得いくものではないので、今後より良いものにしていきたい。
NTTコミュニケーションズ・レッドハット賞:あっぷでーとなう
国際電子ビジネス専門学校(沖縄県)米 弘一郎 / 下門 良輔 / 當間 崇智
審査員コメント:レッドハット株式会社 齊藤 秀喜氏
個人的にはこの賞は皆さんにぜひ取って欲しかった。今後の活動に役立てていただけるのではないかと思う。今回のテーマの一つに知見の伝承というものがあったかと思う。トラブルシューティングの技術はそう簡単に身につくんものではない。活動の中で得た知見がバックグラウンドにあってトラブルシューティングができるようになるのではないかと思う。カルチャーとして後輩に引き継いでいただければと思う。よく頑張りました。
受賞者コメント:半年近く活動してきて達成感がある。学校ではできない経験ができた。メンターアドバイザーに感謝している。今回のテーマは長期的にやって初めて成果が見えてくるものだと思う。Ansible本を活用して成果を出したい。
スペシャリスト育成プログラム賞:Binary
九州産業大学(福岡県)田中 謙冴 / 村上 温彦 / 迫田 新
審査員コメント:NTTコミュニケーションズ 佃 昌宣氏
ネットワークインフラの技術は興味がある人は深掘りして欲しい。単にインターネットにつながる、使えるという視点の人はたくさんいるが、インターネットの仕組みをしっかり知った上でいいサービスを提供していくことがこれからも重要になる。コロナ禍でリモートワークなどをやることになって、皆さんのテーマのようなことが課題になると思う。いろんな技術要素の組み合わせで成り立っていることがわかったと思う。引き続き学んでエキスパートになって活躍して欲しい。
受賞者コメント:長期の開発が初めてで、非常にいい経験ができた。調査考察がまだ不十分なところがあるので今後もやっていきたい。前半で足踏みをしてしまって、後半にしわ寄せが来て苦しかったが、何とかやり遂げることができてメンター・アドバイザーに感謝している。
参加賞として発表チーム全員に富士通様よりノベルティをご提供いただきました。
総評:さくらインターネット株式会社 鷲北 賢氏
参加学生の皆様お疲れ様でした。メンター、事務局、お疲れ様でした。長く携わって開発は大変だったと思う。一旦は結果が出たということになった。学生の皆さんに取って、長い開発期間を振り返って、どんな学びがあったのかぜひ噛み締めていただきたい。どんな学びがあったかというのは個々人が感じていただくことが一番大事。押し付けられて感じることではなくて、どんな小さなことでもいい。プログラムの技がうまくなったとかハードウェアに強くなったとか実利的な物でもいいし、開発においてのコミュニケーション方法や、友情が深まったと感じる、今回一緒にプロジェクトをやることで新しい人と知り合うことができたなど、何かしら学ぶことがあったら良かったのではないかと思う。一つでも二つでも多くのものを感じていただきたい。プラス副賞がいろいろありますので、持ち帰って楽しんでいただければと思う。
SDN/クラウド プログラムコンテスト2020 ダイジェスト
発表の様子
表彰式の様子
参加者全員での記念撮影
*全チームの発表動画はこちらから(OOL YouTubeチャンネルへ)